MFカプセルからだのせんたく合同会社は、2022年12月に「高気圧カプセル」とアロマのサロンをオープンしました。原点は、代表・松本健一の父が10数年前に手にした市販の酸素カプセル。サイズの問題をきっかけに「自宅で使えるサイズを自分たちで」——試作が始まりました。
完成したカプセルに代表が試験的に入ったときの最初の言葉は「これは何かが違う」。体感に敏感な性格もあり、その差異を強く感じたと言います。のちに大学との共同検証を通じて特性の違いを確認・研究する流れとなりました。
完成当初は販売も行っていましたが、代表の父が倒れ、さらに代表自身も糖尿病の合併症をきっかけに脳梗塞で倒れ、事業は一時停止に。診断は脳幹梗塞。医師からは「目が開かないかもしれない」と告げられるほど、生きるか死ぬかの重篤な状態でした。
急性期・回復期あわせて約2か月で退院できたのは、家族の支えと、自分の足で一歩ずつ積み重ねたから。どうしても早く自宅に戻りたかった——カプセルに入りたかったからです。退院後も、家族の手を借りながら、神社や仏閣へ電車で行き、ひたすら歩く。カプセルをコンディショニングの一助としつつ、歩いて歩いて、また歩く。そうして少しずつ日常を取り戻し、社会復帰へ。
再開後は、販売ではなく“広く体験いただく場”としてのサロン運営に切り替えました。最初はお客さま0人の日が続き、「酸素カプセル」という言葉の馴染みの薄さも痛感しました。
それでもご紹介や口コミをきっかけに少しずつご来店が増え、多様な体験の声が集まり始めました。感じ方には個人差がありますが、「朝の目覚めがすっきり」「集中が続く日が増えた」「運動後の調整に合う」などの声をいただいています。
私たちは、忙しい日常の合間に“からだの洗濯”をするように整える、そんな時間を提供したいと考えています。
順調に見えた矢先、代表は再び倒れ、長期入院を余儀なくされました。忙しさの中で自分のケアを後回しにしてしまったことを、いま私たちは深く反省しています。だからこそ、サロンとして“習慣として整える”ことを何より大切に考えるようになりました。代表の回復を、スタッフ一同心から待っています。
1. 回復は想像以上に過酷だから。脳幹梗塞のとき、日々は進まないように見えても、「1週間前、1か月前」を振り返ってやっと進みが見える——それほど長く、苦しい道のりでした。
2. 心が折れそうになる瞬間が来るから。代表自身、「挫折しそうになった」と語るほど精神的な負担は大きい。
3. 家族や周囲にも大きな負担がかかるから。通院・介助・仕事や生活の調整……当事者だけの問題ではありません。
4. だからこそ、病気にならないための日々の習慣が何より大切。睡眠・食事・運動、そして私たちの高気圧カプセルを“整える時間”として活用する選択。それらは“特別な一発逆転”ではなく、地味だけれど確かな積み重ねです。